欲がなくなる、なくなっていく、なくなる瞬間。

 年齢を重ねると欲がなくなるとは誰が言ったかはしらない。男性の減少するテストステロンの影響かもしれない。あれだけ欲しかったもの、例えば、時計、車、金、家、力、名声などギラギラとした欲望が驚くほど少なくなった。

 

時計に至っては、チープカシオで十分満足している。では、オメガやロレックスはどうか。確かに高い。その前にデザインがすきではない。そうであるならば、高級腕時計はなぜ欲しがったかというと、そのネームバリューだったとなる。

 

ああ、この世界は(社会)は虚構でできている。

 

テレビでの有名人は人間の手によって作られ、お金は発明であり人間が付加価値を付けたものなのだ・・・。

 

もちろん、快適に生活するためにはお金は大切である。経済活動は人間の生活の質も上げてきた。科学も進歩した。その上に私は快適な生活を送っているのである。しかし、お金以外の大切なものがあると、なんとなくの認識だったのが、はっきりと輪郭をなして見えてきた。

 

そうなったとき、今までの価値観が壊れた。とある出来事から、はっきりと壊れた。そうだな、価値観が壊れる瞬間は面白い。ものすごい衝撃があり、本当に音たて崩れ去るような。そして、頭がクエスチョンで埋め尽くされる。呆然となる。

 

そして、クエスチョンが何かを問う日々を送るようになった。

 

人間の存在とは、生命とは、意識とは、なぜ生きる、わたしはどこにいくのか、自然とは、世界はどのように構成されているのか。

 

ただ、これらではないような感じがする。答えの前にクエスチョンが何か分からない。

 

今はそれを探している最中である。

 

さて、現実に戻ろう。仕事探しに勉強。